薔薇のマリア〈4〉


薔薇のマリア (4) LOVE’N’KILL (角川スニーカー文庫)

薔薇のマリア (4) LOVE’N’KILL (角川スニーカー文庫)

薔薇のマリア、ラブコメ突入!
今まで読んできて、この小説は十分インモラル、反社会的だと思っていたが、その推測はやはり確信に変わりつつある。何が反社会的かって、それはもうストーカーの恋が成就しそうなところである。これを読んで世の中のストーカーたちが変な気を起こさないことを切に願いたい。さらにはSmC編で読者を一番ハラハラさせた抜歯フェチまでこの恋模様に参戦しちゃってるし。どう見ても変態に囲まれてます。ありがとうございました。
という日常パートは置いといて。仕掛けてあった伏線を大きく膨らませてきたように思います。最後まで行ってもいいというGOサインが編集から出たんでしょうか。とにかく物語の謎もますます深まってきました。
今回は「昨日の敵は今日の友」あるいは「敵の敵は味方」とでもいうか、とにかく龍州人たちとも協力して敵と戦います。抜歯フェチという変態性癖で少しだけ嫌悪感が拭えない部分もありますが、荊王(ジンワン)、あるいはピンパーネルと戦いたがっている飛燕(フェイヤン)等はとっても良い感じでした。これからもお話に加わってくるんでしょうか。期待したいです。アジアンも一筋縄とは言えない秘密を持っているようでますます気になるところです。まあ普通の人生を送っている人間ならエルデンという無法地帯に根を下ろすはずもないので、当然ともいえますね。
マリアたちより一つ次元の高い所からことの推移を見守っている存在であったり、それぞれの恋模様であったり、過去であったり。人物関係や伏線がますます面白くなってきましたね。次の巻にも期待したいと思います。