ベン・トー 5


HP同好会での合宿を終えた佐藤らは地元に帰って日常の争奪戦に精進していた。夏休みも終わり新学期が始まったある日、かつての憧れのクラスメイト、現在芸能アイドルとして活躍する広部さんが転校生として現れる。傍若無人の振る舞いをする彼女に案の定巻き込まれる佐藤は、徐々に弁当争奪戦から遠ざかってしまう。さらに、最強の組織力を持つ<<ダンドーと猟犬群>>の登場に戦闘は激しさを増していき…!!佐藤は「狼」としての誇りを失ってしまうのか!?それとも秋鮭のごとくスーパーに戻ることはできるのか――!?

相変わらず半額弁当のために死闘を繰り広げるバカ設定なのだが、面白い面白い。ここまでヨダレが止まらなくなる本も珍しい。熱い戦いに、恋愛と、弁当に置き換えただけでまんまバトル物の王道だったり。
今回は広部さんという佐藤がかつて好きだった人が登場。昔好きだった人にご飯のお誘いやら受けたら舞い上がっちゃうよね。そんな彼を再び弁当争奪戦へと駆り立てたのが山原の覚悟、負けても立ち向かうと決めた先輩の決意、そして己のままに生きろと言ってくれた先輩の言葉、それらを受けて彼が出した答えは決して間違ってなかったと思う。まあ半額弁当なんだけど。
あとがきにもある通りかなり削った印象を受けたけど、次回も楽しみ。著莪が可愛い過ぎるので、増量を祈ろう。