薔薇のマリア〈3〉


仲間っていいな。あ、あれ?一巻でも二巻でも同じようなこと言ったような(笑)
SmC編いよいよ完結です。Ver0が実質的には第一巻なので、ここまでの四冊が第一部といったところでしょうか。
秩序の番人とSmCが正面からの全面対決。デニスがかっこよすぎてもう堪りません。脂の乗った、人生を達観したかのような中年おっさんが登場するだけでお腹いっぱいです。SmCのこれでもかという悪役っぷりはもう見事ですな。マリアの立ち位置が段々はっきりしてきましたね。ちょっとバスケに例えてみると分かりやすいのでやってみます。知らない人はごめんなしゃい。トマトクンが頼りになる監督兼キャプテンだとしたらマリアは1番ですね。冷静に流れを見てゲームをコントロールする立場。トワニングこと髭は確実に点が取れて守備もばっちりな5番。トマトクンがとにかく点を取る4番、機転の利くピンプが3番でカタリは……ベンチ盛り上げ役かつスーパーサブといったところでしょうか。サフィニアは3Pが得意な2番、ユリカも守備力に定評のある2番辺りでしょう。
いや、ていうかこんなこと考えている時点ですっかり気持ち悪いファンですね。中学生かワシは。恥ずかしいわ(笑)とにかく後半でのマリアの働きはそんな面があったと思います。実際トマトクンが前線に出てしまったらすべてを把握するのは難しいですしね。
構成というかお話自体もすごく良かったです。どうなるんだ?どうして?といった具合に目が離せない展開の連続でした。日常パートの面白さや、ウジウジのマリアは相変わらず健在で、ユリカの過去も明かされます。全員の経歴が明かされるのも近いんでしょうか。仲間っていいな。あ、あれ、ついに一つの文章で二回も言うようになっちゃったよ。まあ繰り返しますが仲間がテーマのライトノベルですのでね。文体の癖はまだきついものがありますが、それも独自色を出している、とみるべきでしょうか。最後の髭とマリアの会話も必見。マリア可愛いぞ畜生。