タイム・リープ


古典ラノベといっては失礼かもしれませんが、今でも人気のある名作を今更ながら読みました。
書影がないのは残念ですが、現在の萌え絵に慣れている人にはあまり良い印象ではありません。ただ、当初は単行本として発売されたようで挿絵等は一切なし。内容勝負のようです。
肝心の内容ですが、なななんと、この主人公(女子高生)いきなりチュ、チューをしているではありませんか!
まったくもって破廉恥!今時の女子高生*1は純潔だとか、貞操を守るという観念はないのか!
と思ったら、次の瞬間には階段から転げ落ちる元気っ子に。


お転婆+尻軽

う、ううむ。これはこれで…。い、いや相手はまだ女子高生だし…。

こほん。
導入部の考察はこれくらいにしておこうか。



真っ白な台紙の上に一片のピースがある。
頑張れ!




……
出来るかぁ!!(ちゃぶ台返しをイメージしましょう)


物語の作り方には、例えば1から10ある場面をシャッフルして読者に見せるというやり方があるが、今作品にも良い様にやられ、主人公と共に翻弄された。「タイム・リープ」というタイトル通り、この作品はタイムスリップ、タイムトラベルをしてしまう話である。ただ他のタイムトラベル小説と違って*2、未来を知る者と知らない者が主人公と男子高校生で交互に起こるというのはなかなか面白かった。断片が揃うに連れて話も一本の糸として繋がりすっきりした。二度読むとまた違った感覚で楽しめるんじゃないでしょうか。爽やかな初期ジュブナイル小説でした。
あと、この作品こっそり実写映画化もされてたりします。

タイム・リープ TIME LEAP [DVD]

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*1:95〜96年でこれだから、今は……(ゴクリ

*2:既読量は多くないです…。