されど罪人は竜と踊る

されど罪人は竜と踊る (角川スニーカー文庫)

されど罪人は竜と踊る (角川スニーカー文庫)


何じゃこりゃあ!

バン!(投げる音)





上記の出来事が半年前。
そして現在。何とか一念発起して読み直しました。

結論。面白い。かなり。


中二病的で哲学ぶってて残酷で、漢字多くて読みにくいぜ!」

こんな偏った情報が頭の中にありました。実際、半年前に読んだときも開始数ページで投げました。
その時は読めない漢字が多く、具体的な薬品名を列挙されても状況がほとんど理解できなかった。


今回も化学薬品名や通常より煩雑、といっては失礼だが難解な単語には苦労させられたが
そんな苦労も最初の竜との戦闘まで。

「咒式」(じゅしき)と呼ばれる化学的な異能力バトルはもちろん、政治に絡めたストーリー展開に、上手ーく散りばめた話(伏線)もきれいにまとめてるし、モルディーン枢機卿長みたいな策士も気に入った。
ちょっと勿体無いというか不満な点としては、ガユスの頭の良さが目立ったけどギギナの強さがあまり目立たなかったぐらい。これは次巻以降でわかってくるのかな。
とにかく中身が濃かった。こんなに時間が掛かったのはラノベでは久しぶり。


この作品は、いわゆる「暗黒ライトノベル」。つまりは鬱系、残酷系ラノベで、暗黒系ラノベを挙げろって言われたらこの「され竜」を挙げる人が多いみたい。だけど一巻を読む限りはそんな感じはあんまりしなかった。もちろん、結構残忍な描写はあるけど。

それでも鬱系といえばこれ、という人が多いってことはこれからの展開が恐いのだけれど、絶対読んじゃうんだろうなあ。
ガクガクブルブル。