薔薇のマリア〈7〉


薔薇のマリア〈7〉SINBREAKER MAXPAIN (角川スニーカー文庫)

薔薇のマリア〈7〉SINBREAKER MAXPAIN (角川スニーカー文庫)

ジェードリ編堂々の完結。
一人の人間の死がマリアたちZOOに重くのしかかる。もう、序盤から心に響く展開でした。あの時こうしていれば。あの時違う行動をとっていたら。まさに「後悔先に立たず」という言葉がピッタリで、中でもトマトクンの仲間によせる熱い思いは読んでるこっちにも伝わってきました。
内容も、敵との最終決戦。死者蘇生のタイムリミットがあり、しかも目的地が敵の本拠地という難関に立ち向かうのに熱くないわけがないですよ。リクの伏線が微妙なまま終わってしまったのは少し物足りないですが*1、トマトクンをも圧倒するような敵との対決に最後の最後まですんごい盛り上がりでもう大満足。マリアたちのラストシーン、素敵でした。
次はやはりエルデンに舞台を戻すんでしょうか。深まる謎やマリアがアジアンに出会ったら何と言うのか。新刊が待ち遠しいです。
しかし、ネットに上がっている感想を探してみたところ思いの外少ないことにびっくり。ただ書いてないだけなのかもしれませんが……。

*1:また登場するかも?