警極魔道課チルビィ先生の迷子なひび


チルビィ先生12歳。趣味は迷子。ただし最強!!

人間や獣人が共存する世界『アース』にある大国ケルビム共和国。「警極魔道課」に在籍するチルビィ先生は、おやつ大好きで迷子が得意、それに戦闘大好きな12歳の美少女。今回の任務は、国を騒がせている誘拐犯を捕まえること。保護者兼弟子のトーマと、新弟子の獣人娘・王蘭を引き連れて捜査へ向かう。(公式サイトより)

魔法、お菓子、時々迷子。何だかわけのわからない触れ込みに、大賞だけのつもりでしたが思わず買ってしまった一冊。どことなく地雷臭を感じましたが、そんなことはなく面白かったです。
神機・魔機を使った異能バトルがすごく面白かったですね。シスカの能力エロ過ぎです。
主人公チルビィも可愛かった。強気な性格なのに場面場面で「子ども」になっちゃうのはやっぱいいなあ。ああおれロリコンだなあ。まあ、この作品は性的というよりは、家族的な微笑ましさがありました。弟子二人と手を繋ぐシーンなんかは仲良し家族そのもので、これが円環少女やらSHINOやらイチゴ色禁区あたりだったら、どうしようもなく主人公が意識しちゃって変な感じになるんだろうなあ(笑)タイトルにある迷子はまあご愛嬌として、戦闘シーンでは普段の表情から一変して頼りになる「道士」に。この辺も良かったです。倒した敵まで忘れちゃうのはどうかと思いますが(笑)あと、ついでに白状するとイラストももっとロリっ子が良かった(笑)
ただ、異能バトル自体は最初は出てきませんし、会話やら視点が分かりにくかったりで、序盤はイマイチ作品内に没頭できませんでした。それでも神機や魔機を使ったバトルが始まってからはストーリー的にもどんどん面白く、どんどん熱い展開になっていきました。ヒーローは遅れてやってくる!
続編もありそうな内容なので、続きが出るなら是非とも注目したいですね。第6回SD小説新人賞佳作受賞。