涼宮ハルヒの分裂

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)


面白かった。

新学期、無事進級できたSOS団一同。話は新キャラクター達を軸に進む。
途中からはαルート、βルートと谷川氏得意のパラレルな世界で描かれている。
個人的には一方のルートはハルヒSOS団の、もう一方は新キャラ達のルートかと。


「消失」のような、漠然としたうすら寒さを感じた。
何が現実なのか。何が正しいのか。
谷川氏の時計の歯車に組み込まれ、それでも心地の良い混乱を引き起こします。


今回は文字通り「分裂」。次巻のタイトルは「驚愕」。
それはキョンが驚愕するのか、それともハルヒなのか。ハルヒならば……。
色々邪推して、「驚愕」に手を伸ばすのも楽しい一冊に仕上がっていると思う。


(自分のamazonレビューより微修正・転載)